OpenCore Legacy Patcher 2.1.2が公開 ―GUI設定保存の不具合修正とエラー処理の強化に対応
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2024年11月7日、Dortaniaは「OpenCore Legacy Patcher(OCLP)2.1.2」を公開しました。本バージョンは、前日リリースされたOCLP 2.1.1に続くアップデートであり、GUI設定の保存機能に関連する不具合修正とエラー処理の強化を目的としたバグフィックスリリースです。

関連> 【詳解】macOS Sonomaのサポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする方法(1/3)
動画> 【macOS Sonoma/macOS Sequoia共通】サポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用して最新のmacOSをインストールする方法(あのかぼ) YouTube
資料> OpenCore Legacy Patcher 2.1.2 配布ページ
OCLP 2.1.2の変更点と目的
OCLP 2.1.2は、2.1.0および2.1.1に関連する既知の問題への対策を主軸とした安定性向上のためのリリースとなります。
主な変更点
- OpenCoreビルド中のエラー時における新たなエラーハンドリングを実装
- ビルド中に問題が発生した場合、破損したEFIがディスクに書き込まれないよう防止する処理を追加。
 
 - 破損した設定ファイル(OCLP 2.1.0で作成されたもの)に対する処理を強化
- 不正な型(例:NoneTypeなど)を含む設定が検出された場合、自動で該当設定をスキップ・削除し、初期値に戻す仕様を導入。
 
 - 設定ファイルに起因するエラーに対する警告メッセージを強化
- GUI起動時に 
TypeError: unsupported type: <class 'NoneType'>が表示された場合の対処法が案内されるようになりました。 
 - GUI起動時に 
 
設定ファイルに関する注意事項とリセット方法
GUI設定保存機能は、OCLP 2.1.0より導入された新機能ですが、実装に不具合が存在し、誤った形式の設定が保存される可能性がありました。
資料> OpenCore Legacy Patcher 2.1.0が公開 ―設定の保存ができるように
不具合が疑われる場合のリセット手順
以下のファイルを削除し、OCLPを再起動することで設定を初期状態に戻すことが可能です。
sudo rm /Users/Shared/.com.dortania.opencore-legacy-patcher.plist
これにより、過去の誤った設定が破棄され、エラーの回避や再設定がスムーズに行えます。
OCLP 2.1.0から2.1.2は設定保存機能が主なテーマ?
OCLP 2.1.0〜2.1.2は、以下の問題の解決を図っています。
- GUI設定保存機能の導入と改善
 - FeatureUnlockおよびmediaanalysisd(Live Text関連)のデフォルト無効化
 - macOS 15.1(24B2083)におけるApple Siliconインストーラー表示不具合の修正
 - WhatsAppのクラッシュ修正
 
macOS Sequoiaへの対応状況について
本アップデートでも引き続き、macOS Sequoia(macOS 15)対応は開発段階にあり、特に旧型Macにおけるグラフィック関連の制限は継続しています。
- Metal非対応GPUでPhotosアプリが正常動作しない
 - Live Textや一部新機能は未対応
 - MacBookAir8,xシリーズは依然として非対応
 
本プロジェクトはコミュニティ主導であり、不具合が生じた場合にはmacOS Sonoma以下のバージョンを使用するようにとしています。
関連> 【当面は待つべき?】macOS Sequoiaの早期サポートを開始したOCLPがリリース 注意が必要なMacは
■ まとめ:OCLP 2.1.2は安定性重視の重要なメンテナンスリリース
OpenCore Legacy Patcher 2.1.2は、最新macOSを旧型Macで動作させる上での信頼性をさらに高めるための更新です。特に設定保存機能まわりのエラー処理強化とEFI破損防止は、実用面での安定性向上につながります。
| バージョン | 主な変更点 | 
|---|---|
| 2.1.2 | 設定ファイル破損時のハンドリング強化、GUIエラーへの警告追加、EFI破損防止機構の実装 | 
| 2.1.1 | GUI設定保存の不具合修正(NoneType問題) | 
| 2.1.0 | GUI設定保存機能の導入、FeatureUnlock・Live Textの無効化、macOS 15.1の修正 | 
資料> OpenCore Legacy Patcherダウンロード先
【整備済み品】 Apple Mac mini M1 2020 (8GB RAM,256GB SSD,8コアCPU/8コアGPU) (整備済み品)
資料> macOS Sequoia and OpenCore Legacy Patcher Support #1136 (英語)
関連> 【詳解】macOS Sonomaのサポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用してインストールする方法 シリーズ(全3記事)
動画> 【macOS Sonoma/macOS Sequoia共通】サポート対象外のMacにOpenCore Legacy Patcherを使用して最新のmacOSをインストールする方法(あのかぼ) YouTube
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