OCLP1.5.0以降では更新方法が変更される 旧来の.appは非推奨に。

OCLP1.5.0以降では更新方法が変更される 旧来の.appは非推奨に。

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WWDC24が目前に迫る中、OpenCore Legacy Patcherの開発も活発になっています。先日はOCLPのApple Siliconを搭載したMacへのサポートが示唆される変更についてお伝えしましたが、今回はOCLPの導入方法が一部変更される重要な変更がOpenCore Legacy Patcher 1.5.0のナイトリ―ビルド(Nightly)から加わりました。

OpenCore Legacy Patcher 1.5.0 (Nightly)のメインメニュー
OpenCore Legacy Patcher 1.5.0 (Nightly)

この記事は「あのかぼ版」の内容をサックリとまとめたバージョンです。
この記事の内容をより詳細に確認したい場合には「あのかぼ」の「OpenCore Legacy Patcher、1.5.0から導入と更新のプロセスが一部変更に。特権ヘルパー追加でさらに使いやすく」をぜひご覧ください!(現在執筆中です。)

目次

本稿では2024年5月29日に配布されたナイトリ―ビルド版に基づいて執筆しています。
そのため、最終的なリリース版とは内容が異なることがあることをあらかじめご了承ください。

OpenCore Legacy Patcherを使用したmacOSのインストール方法は以下の記事で詳しく紹介しております。

OCLPの提供が.appから.pkg(インストーラ)に

最近の変更としてOpenCore Legacy Patcherに加わったものとして、従来.appでリリースされていた「OpenCore-Patcher」OCLP1.5.0以降は.pkg形式が追加され、今後は標準的な配布形式になります。

OpenCore Legacy Patcher 1.5.0 (Nightly)のインストーラ。インストーラには新しく用意された画像が使用されている。
OCLP 1.5.0以降の新しいインストーラ

つまりアプリケーションパッケージとして提供されていたOCLPにインストーラーパッケージが加わり、これが今後の推奨される形式になります。また、この他「OpenCore-Patcher-Uninstaller.pkg」というアンインストーラー パッケージも追加されます。

これらのインストールとアンインストールパッケージはあくまでもOpenCore Legacy PatcherのアプリをMacに導入したり、次章で紹介するOCLPの特権ヘルパー「Privileged Helper Tool」をインストール/アンインストールするために使用されるもので、実際のOpenCore やルートパッチのインストール/アンインストールには影響しません。

パスワード入力が減る?Privileged Helper Toolの導入

そして、この「OpenCore Patcher」のインストーラ化には、もうひとつ大きな目的があります。それはOpenCore Legacy Patcherの操作をよりシンプルに行えるようにするための「Privileged Helper Tool」(特権ヘルパー)の導入です。

特権ヘルパーの導入によりOpenCore のインストールやパッチ適用時に、繰り返しパスワードを入力する必要がなくなります。

この変更の目的は?

「OpenCore Patcher」アプリのPKG形式での配布やPrivileged Helper Toolはいずれも、「OpenCore Patcher」アプリの更新の効率化や初期インストール以外でのパスワード プロンプトを不要にするといった利便性を向上させるための変更です。

OCLP1.5.0で加わる変更は他にも

この他、これまでにOpenCore Legacy Patcher 1.5.0向けの変更が多数追加されています。
一例として主なロジックの整理やエッジケースへの対応Apple Siliconのサポートを示唆する変更など、今後のメンテナンス性や安定性、サポートの範囲を拡張するような重要な変更が盛りだくさんです。

ただし、変更の範囲が広いため、OCLP 1.5.0の配信後にユーザからのフィードバックによって判明する軽微なバグがいくつか見つかる可能性があります。安定性を重視される方はOCLP1.5.0に見つかったバグを修正したバージョン(おそらくはOCLP 1.5.1)を利用すると良いでしょう。

まとめ

ここまでOpenCore Legacy Patcher 1.5.0の最新情報をお届けしてきました。
OpenCore Legacy Patcher 1.5.0ではインストール用のPKGファイルとアンインストール用のPKGファイルが追加されます。これに伴い、従来の配布形式であったAPP版(OpenCore-Patcher-GUI.app.zip)は非推奨になります。

WWDCの日程なども発表され、新しいmacOSの発表も大変気になるところです。
既に新しいmacOS 15では「計算機」が大幅に進化しているという情報や「システム設定」にmacOS Ventura以来の改良が加えられているという情報もあります。

これらの新機能や改善がOpenCore Legacy Patcherを通じてお使いのMacにもやってくるのか、弊サイトや「あのかぼ」では引き続きOCLPに関連した最新情報についてもまとめていきます。

現在ご覧いただいている記事は「おんかぼ」で提供しておりますが、OpenCore Legacy Patcherに関するより詳しい情報をお探しの場合は、「あのかぼ」OpenCore Legacy Patcher専門サイトの「OCLP.net」もぜひご覧ください。「あのかぼ」では、さらに詳しい解説記事を豊富に掲載しております。

「あのかぼ」のURL: https://blog.kabocy.com

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