iMac 2019では「iPhoneミラーリング」が利用できないのはT2チップがないから OCLPやHackintosh環境でも実現不可か

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AppleがWWDC24で発表したMac向けのOSの次期バージョンであるmacOS 15 Sequoia ではMacとiPhoneを連携させ、Macの画面上からiPhoneを操作できる「iPhone ミラーリング (iPhone Mirroring)」という目玉機能が追加されます。この機能はIntel Macでも利用できるため、多くのユーザにとって歓迎される機能ですが、「すべてのMac」で利用できるわけではありません。
この件についてOpenCore Legacy Patcher (OCLP)のプロジェクトリーダが理由を解析し、自身のX (旧Twitter)上で理由を説明しました。
macOS 15 Sequoia公式対応のiMac 2019がiPhone ミラーリングをサポートしないのはT2がないから
古いMacで最新のmacOSをインストール可能にするOCLPのプロジェクトリーダを務めているミコラ氏は、27日までに自身のXを更新し、macOS 15 Sequoia公式対応であるiMac 2019が目玉機能ともいえる「iPhone ミラーリング」が利用できない理由について説明し、OCLPやHackintoshでの利用についても言及しました。
ミコラ氏の投稿によると、iPhone ミラーリングにT2チップやApple Siliconチップが必要な理由として、セキュリティのためにデバイスの認証を行うプロセスでハードウェアデバイス認証を利用しているためだと説明しました。
OCLP環境やHackintoshでも同様に利用不可 T2を搭載したMacの場合は?
同投稿内ではOpenCore Legacy PatcherやHackintoshesを使用しているユーザーは、最新のAppleハードウェアに搭載されている特定のセキュリティチップ(T2チップやApple Siliconチップ)を持っていないため、これらの機能を使用できないと明かし、これらの機器にmacOS 15 SequoiaをインストールしてもiPhone ミラーリングは利用できないとしました。
ただ、T2チップを巡る制約には疑問も残ります。
近年では珍しく、今回のmacOS 15 Sequoia ではmacOS 14 Sonomaでサポートされた多くのMacで引き続き最新OSが利用できるものの、一部のモデルが対象外になりました。
関連> 「macOS 15 Sequoia」がインストールできるMacは?MacBook Airの2モデルがサポート対象外に
その中でもMacBook Air 2018や2019はT2チップを搭載しています。このモデルがOCLPの「FeatureUnlock」を利用してiPhone ミラーリングを利用できるかどうかについては現時点では明らかになっていません。
まとめ
新機能に乏しかったmacOS 14 Sonoma と比較すると、多くの機能が搭載され使いやすくなったmacOS 15 Sequoia。寛容なサポートの裏で、セキュリティのために利用できない機能も浮き彫りになりました。
逆にMacBook Air 2018や2019といったT2チップを搭載したMacでOCLPを利用する場合には「iPhoneミラーリング」を利用することができるのか、そもそもOCLPのmacOS 15 Sequoia のサポートがどうなるのか、など、今後の動きに注目が集まります。
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2024.06.27 タイトルや記事本文内のT2チップを搭載していないモデルとして「Mac Pro 2019」となっておりましたが、正しくは「iMac 2019」です。お詫びして訂正いたします。
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