OpenCore Legacy Patcherのミコラ氏がmacOS 13のRapid Security Responseを評価。ただし注意点も?
ありがとうございます!
Appleは昨日、macOS Ventura 13.2のベータを利用しているユーザに対して、「macOS Rapid Security Response 13.2 (a)」をリリースしました。
そして本日、古いMacで最新のmacOSを稼働させるプロジェクト、OpenCore Legacy Patcherのプロジェクトリーダーであるミコラ氏のTwitterが更新されました。
更新されたツイートの中でミコラ氏はRapid Security Response (緊急セキュリティ対応)について「(Rapid Security Responseは)第一印象は、いじくり回す人、開発者、OpenCore Legacy Patcherのユーザーを含むすべての人が、できるだけ早く重要なセキュリティを得られるようにする、かなり良い実装だと感じました。」とし、まだ調査する必要はあるとしたもののRapid Security Responseを高く評価しました。
ただし、OpenCore Legacy Patcherを使用してmacOS Venturaをインストールした一部の環境ではエッジケースがあると指摘しています。
「グラフィック スタックが AuxKC (データ ボリューム) にあり、MTL バイナリがルートにある場合、RSR 経由で更新を行うと、これら 2 つの同期が解除され、WindowServer クラッシュの原因となります。」とのこと。
ただし、これはセーフモードでmacOSを起動させ、再度ルートパッチをインストールすることで修復できるとのことなので、全く利用できなくなるといった事態は避けられるようです。
【2022年12月19日追記】
Rapid Security Responseをインストールした一部のMacで原因不明のトラブル、またはRapid Security Responseをインストールできないといった不具合が生じているそうです。
同日に公開されたOpenCore Legacy Patcher 0.5.3ではRapid Security Response関連のトラブルのうちいくつかは解決されているようですが、OpenCore Legacy PatcherのGitHub上で「詳細が明らかになるまでmacOS 13.2 の Rapid Security Response Update のインストールを保留する」ことを推奨しています。
弊ブログの他、「あのかぼ」では引き続きmacOS VenturaとOpenCore Legacy Patcherの最新情報をお伝えしてます。
2022.12.19 RSRのインストールについて保留を推奨している旨、追記しました。
前後の記事
関連記事
-
M2 Proを搭載した「Mac mini」のベンチマークが登場、飛躍的な性能向上
-
macOS Sonoma 14.1.1を正式リリース、特定のMacBook Proで発生していた起動ができなくなる問題解決か?
-
OpenCore Legacy Patcher 1.1.0が公開 ―T1チップのサポートと非Metal のサポート強化など
-
Apple、macOS Sonoma 14.2.1を正式リリース – WindowServerのバグを修正
-
OpenCore Legacy Patcher 0.6.5が公開 ―macOS Security Response 13.3.1 (a)に対応、その他多数の改善点
-
OpenCore Legacy Patcher 0.6.3が公開 ―Ivy Bridge、Haswell、Nvidia KeplerなどでBlenderやParallels Desktopが使用可能に
-
「OpenCore Legacy Patcher」のmacOS Venturaサポートに期待!レガシーMetal GPU搭載MacでmacOS Venturaが動作
-
OpenCore Legacy Patcher 1.4.1が公開 ―MacBook Air6,xのサポート強化やBluetooth周りの改善