OpenCore Legacy Patcher 1.4.3が公開 ―非Metal MacでもmacOS Sonoma 14.4/14.4.1へアップデート可能に

OpenCore Legacy Patcher 1.4.3が公開 ―非Metal MacでもmacOS Sonoma 14.4/14.4.1へアップデート可能に

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OpenCore Legacy Patcher (OCLP)を開発するドルタニアは4月1日、OpenCore Legacy Patcherの最新バージョンである1.4.3がリリースしました。OCLP 1.4.3では古いMacハードウェアを搭載したデバイスの最新のmacOSバージョンへの対応が強化されています。今回のアップデートはmacOS 14.4/14.4.1をターゲットにしており、非Metalグラフィックカードを持つMacのサポートが中心となっています。

OCLP 1.4.3のリリースにより非Metal GPUを搭載したMacをmacOS 14.4や14.4.1にアップデートできるようになります。

目次

OpenCore Legacy Patcher 1.4.3の主な変更点

以下はOpenCore Legacy Patcher 1.4.3に加えられた主な変更点です。
OCLP 1.4.3ではmacOS Sonoma 14.4で変更された変更によって非Melta GPUを搭載したMacで発生していた、ログインウィンドウをはじめとする重要なプロセスがクラッシュする問題が解決され、非Metal GPUを搭載したMacにもmacOS Sonoma 14.4macOS Sonoma 14.4.1をインストールできるようになりました。

非Metal GPUでの問題が解決

OCLP 1.4.3ではAMDのTeraScale 1、2世代、NvidiaのTesla、Maxwell、Pascalアーキテクチャ、そしてIntelのIron Lake、Sandy Bridge統合グラフィックスなど、特定の非Metal GPUに対するサポートが強化されています。

これにより、非Melta GPUを搭載していたMacで問題となっていたスクリーンレコーディング時のカーネルパニックの解消、画面解像度変更後のDockの位置修正、macOS 14.4以降で発生していたログインウィンドウのクラッシュ問題が解決されました。

macOS Monterey以降を公式にサポートするMac久家のSkipLogoパッチ

新たに加わった変更点として、macOS Monterey以降のmacOSをネイティブにサポートするMacにおけるSkipLogoパッチが導入があります。

このパッチは、起動時にAppleのロゴが表示されないという問題を解決します。

OpenCore Legacy Patcher 1.4.3のリリースでも依然として残る問題も

OpenCore Legacy Patcher 1.4.3では念願であった非Metal Macのサポート回復が行われましたが、全ての既知のトラブルが解決されたわけではありません。

macOSを12.7.4、13.6.5、または14.4にアップグレードした後に、一部の古い無線LANカードが自動でネットワークに接続できなくなる可能性があります。これは、2007年から2012年にかけて発売されたMacBook、MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac Mini、Mac Proの各シリーズに影響を及ぼします。解決策としては、該当するネットワークをデバイスから解除する操作を行い、再度追加する必要があるとドルタニアはGitHub上で明らかにしています。

この更新の狙いは

このアップデートは、OCLP 1.4.0から1.4.2までに発見されていた問題に関する改善と修正が施されています。

今回のOCLP 1.4.3は当初OCLP 1.5.0として開発が進められていましたが、最終的には1.4.3とパッチレベルの更新でリリースされました。

セマンティックバージョニングのスキーム

OpenCore Legacy Patcher 1.4.3の更新内容

1.4.3 チェンジログ全文(和訳版)

  • macOS Sonoma用の非Metalバイナリを更新:
    • TeraScale 2のスクリーンレコーディング時のカーネルパニックを解決
    • 画面解像度変更後のDock位置を解決
    • 14.4のログインウィンドウクラッシュを解決
  • Monterey以降をネイティブにサポートするMacでのSkipLogoパッチ:
    • 起動画面のAppleロゴが表示されない問題を解決
  • バイナリの更新:
    • OpenCorePkg 0.9.9 – リリース

1.4.3 Changelog

  • Update non-Metal Binaries for macOS Sonoma:
    • Resolve TeraScale 2 screen recording kernel panic
    • Resolve Dock location after changing screen resolution
    • Resolve 14.4 loginwindow crashes
  • Patch SkipLogo on Macs that natively support Monterey or newer
    • Resolves missing Apple logo on boot screen
  • Increment Binaries:
    • OpenCorePkg 0.9.9 – release
GitHub より

> OpenCore Legacy Patcher 1.4.3 ダウンロード先

弊ブログ(おんかぼ)と姉妹メディア(あのかぼ)では引き続き、OpenCore Legacy Patcherの最新情報やmacOS Sonoma関連のニュースを紹介していきます。記事の更新については、かぼしーのTwitterアカウントHumin.meで紹介しますので、ぜひフォローいただけると幸いです。