Windows 9x QuickInstall v1.0.0公開 Win98/MEを“イメージ展開”で高速導入、NVMe/UEFI関連も強化

Windows 9x QuickInstall v1.0.0公開 Win98/MEを“イメージ展開”で高速導入、NVMe/UEFI関連も強化

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Windows 98/98SE/ME(いわゆるWindows 9x系)の導入を、純正セットアップではなく事前構築したOSイメージの高速展開で置き換える「Windows 9x QuickInstall」がv1.0.0を公開した。ブートローダの改善に加え、インストーラの大幅改修でNVMeをインストール先として扱う改善などが盛り込まれている。
このすごい開発を行ったのはoerg866 氏。

3行まとめ(要点)

  • Windows 9x QuickInstallは、Win98/MEの導入を「セットアップ」ではなく出来上がったOS環境のイメージ展開で高速化する仕組み
  • v1.0.0では、ブート互換性(DMA無効化など)とインストーラ刷新(NVMe扱い改善)が大きなトピック
  • 参照イメージ(Reference images)やドライバ群も更新され、実運用面の整備が進んだ

Windows 9x QuickInstallとは(概要)

Windows 9x QuickInstallは、Windows 98/MEの純正セットアップ(setup.exe)を置き換えることを狙った、フレームワーク+専用インストーラだ。ポイントは、インストールメディアから段階的に構築するのではなく、あらかじめ用意した「構築済みWindows環境」をベースにしたOSイメージを一気に展開して導入する点にある。

導入処理はLinuxベースのインストール環境で行い、パーティション作成やフォーマット、展開をまとめて実行する。イメージはシーク(ランダムアクセス)を抑えた形式(MercyPak)で扱い、速度を稼ぐ設計だ。

参考> Windows 9x QuickInstall (GitHub)

かぼしーメモ:QuickInstallは「OSの入れ方」を変えるタイプのツール。通常の「セットアップ手順」を時短するのではなく、Linuxを活用し「作った環境をコピー配布する」方向に舵を切っていることが特徴。

Windows 9x QuickInstall v1.0.0の注目ポイント

ここからはリリースノートの内容を、注目の内容を中心に解説します。

ブートローダ改善:起動の相性・待ち時間対策

  • フロッピー/CDブートローダの読み取り最適化(一度に読むセクタ数の増加など)
  • DMA無効化オプションを追加(挙動が怪しいIDE/SCSI/SATAやドライブへの回避策として)
  • 起動時の進捗表示(プログレスバー)追加

古いPCや癖のあるBIOS環境では「起動できるか/できないか」が一番の壁になる。v1.0.0はこの入口部分の堅牢化が目立つ。

インストーラ刷新:NVMeの扱い改善が目玉

v1.0.0ではインストーラが「ほぼ書き直し」とされ、特にストレージ周りが手当てされた。変更点の中でも目を引くのが、NVMeが正しく認識され、インストール先として選べるようにする改善だ。

同時に、設定項目の統合や進捗表示の改善、読み取りエラー処理の強化など、導入時にトラブルが起きやすい個所への手当ても含まれる。

参照イメージ刷新:パッチ統合・ツール標準搭載

QuickInstallは「自分で作った環境」からイメージを生成できる一方で、入門者向けにReference images(参照イメージ)が用意されている。v1.0.0では参照イメージが更新され、QFE類の追加やタイムゾーン更新などの整備が進んだほか、7-Zipの標準導入、Lite系イメージでのDirectX扱い改善などが挙げられている。

ドライバ基盤の更新:NVMe/USB2スタックなど

ドライバ群も多数更新され、NVMeストレージドライバの追加や、USB2.0関連スタックの扱い見直しなどが含まれる。ネットワークやストレージ周辺の追加・更新が多く、利用できる環境を増やす方向のアップデートと言える。

UEFI起動、GPT/LBA64ヘルパ(実験的)

UEFI向けにUSBイメージを直接起動できる要素の追加や、GPT/LBA64ヘルパ(実験的)など、Windows 9xの時代背景からすると相当踏み込んだ領域にも触れている。

まとめ

Windows 9x QuickInstallは、Win98/ME導入を「セットアップ」から「イメージ展開」へ置き換え、繰り返し導入や環境複製を現実的にするプロジェクトだ。v1.0.0では、ブート互換性の改善とインストーラ刷新、そしてNVMe/UEFIなど相当現代寄りの領域へのケアが強化され、単なるネタ枠に留まらないロマンと実用性が見えてきた。