OpenAI、ChatGPTに対し画像生成が可能な「DALL·E 3」の展開を開始したと発表、テキストから思い通りの画像を作成可能に

OpenAI、ChatGPTに対し画像生成が可能な「DALL·E 3」の展開を開始したと発表、テキストから思い通りの画像を作成可能に

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OpenAIは2023年10月3日(現地時間)、同社のサービスである「ChatGPT」に「DALL·E 3」が利用できるオプションを追加したと発表しました。

DALL·E 3は新しい画像生成技術のバージョンで、テキストの指示を受け取り、それに基づいて新しい画像を作成することができます。前のバージョン、DALL·E 2に比べて、画像の品質と詳細性が大きく向上しています。

DALL·E 3の概要と進化

DALL·E 3は、以前のシステムよりも多くの詳細を捉えることができ、アイデアを非常に正確な画像に簡単に変換できるようになりました。
特に、今まで難しかった手や顔などの細部の表現が向上し、それにより画像の全体的な品質も大きく向上しています。この技術の進歩は、従来のテキストから画像への変換システムが単語や説明を無視する傾向があった問題を解決した結果だとしています。

さらにDALL·E 3は、ChatGPTと連携しており、アイデアをさらに洗練することができます。
単純な文から詳細な説明まで、ChatGPTがアイデアを具体化するための指示をDALL·E 3に対して自動的に作成します。
これにより、ユーザは思い描いている画像をさらに正確に表現することができます。

OpenAIはDALL·E 3の開発において、暴力的、成人向け、または憎悪的なコンテンツを生成する能力を制限するための措置を講じています。
公の人物の名前を尋ねるリクエストを拒否する緩和策が含まれており、また、AIで画像が作成されたかどうかを特定する方法(C2PAなど)についても研究しています。
これは、技術が不正に利用されるリスクを減らすための重要な取り組みになります。

学習のコントロール

DALL·E 3は、特定の作者のスタイルでの画像を求めるリクエストを拒否するように設計されています。また、クリエーターは現在、自分の画像をOpenAIの将来の画像生成モデルのトレーニングから除外することも可能になっています。
これにより、アーティストとクリエーターは自身の作品を保護することが可能になります。

利用可能時期

DALL·E 3は、ChatGPT PlusおよびEnterprise顧客向けに10月に利用可能となり、10月より順次利用が可能なります。

APIおよびLabsを通じて今秋に利用可能になる予定です

ChatGPTユーザ以外の利用

DALL·E 3はBing ChatやBing Image Creatorで利用可能になっており、これによりユーザーは無料で最新かつ高性能なテキスト画像変換モデルを利用できるようになっています。

リスク緩和策

OpenAIはDALL·E 3の展開に向けて、外部の専門家と協力してリスク評価やリスク緩和策を実施しています。

これらの措置は、DALL·E 3のモデルによるリスクと望ましくない動作を減らすため、そして技術の進歩を社会にとってプラスのものにするために重要であることを強調しています。