Windows 11にmacOSの「連携カメラ」っぽい機能が追加 ―AndroidデバイスのカメラをPCのウェブカメラとして使用可能に

Windows 11にmacOSの「連携カメラ」っぽい機能が追加 ―AndroidデバイスのカメラをPCのウェブカメラとして使用可能に

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Microsoftが開発するWindowsは着実に進化し、目玉となりそうな機能も惜しみなく追加しています。

MicrosoftのWindows Insider Program Teamからの発表によると、Windows 11ユーザは今後、自分のAndroidスマートフォンやタブレットのカメラをPCのウェブカメラとして活用できるようになります。この機能はWindows Insiders向けに段階的に展開され、ビデオ通話やストリーミングなど、さまざまな用途でモバイルデバイスの高品質なカメラをPC上で利用できるようになります。

WindowsでAndroid スマートフォンのカメラをWebカメラとして利用できる?

Appleが開発するMac向けのOS、macOS には同社のiPhone を Mac の Web カメラとして使う「連携カメラ」という機能がmacOS Venturaの目玉機能の1つとして追加され、高画質化するiPhoneのカメラの新しい活用法として注目を集めました。

これはAppleならではのエコシステムを最大限活用したものですが、Microsoftはそれに対抗しようとAndroid を搭載したデバイスとの連携強化に励んでいます。

Windows版連携カメラの使い方

では早速Windows版「連携カメラ」の使い方を見てみましょう。

※ 執筆時点では執筆時点ではWindows Insidersプログラムの参加者向けとなっています。

モバイルデバイスがAndroid 9.0以上を実行していること、および「Link to Windows」アプリが最新バージョンに更新されていることを確認します。

そして、Windows 11 PCで「設定」>「Bluetooth & デバイス」>「モバイルデバイス」に進み、「デバイスの管理」を選択して、PCがAndroidデバイスにアクセスできるようにします。

必要な「Cross Device Experience Host」のアップデートがMicrosoft Storeから提供されます。このアップデートをインストールすることで、機能が有効になります。

Windows版「連携カメラ」の要件

Android スマートフォン (とタブレット)をPC のWebカメラとして利用するためには以下の要件を満たす必要があります。

Android デバイス側の要件

  • Android 9.0 以降が搭載されたデバイスであること
  • Windows にリンク (Link to Windows)のバージョンが1.24012 以降であること

Microsoftは同発表内で「これにより、デバイスが Windows 11 PC と効果的に通信できるようになります。」としています。

Android 9 (Pie)自体は2018年 8月に公開されたもので、比較的緩い要件となっています。

PC側の要件

  • Windows 11が動作するPC
  • Microsoft Store からの Cross Device Experience Host アップデートが必要

今回の機能に必要なCross Device Experience Host (クロスデバイスエクスペリエンスホスト)のバージョンについては触れられていなかったものの、この機能が利用できない場合Microsoft StoreからCross Device Experience Hostのアップデートを確認するとよいでしょう。

なお、執筆時点ではWindows Insidersプログラムの参加者が利用できるもので、正式にリリースされるまではすべてのユーザが体験できるわけではありません。Microsoftは「すべての Insider チャネルの Windows Insider に段階的に展開しています。」と発表しており、Windows Insidersプログラムに参加している方はチェックしてみると良いでしょう。