OpenCore Legacy Patcher 0.6.8が公開 ―AMFIPass統合とHD3000グラフィックの改善、多数のバグ修正を提供

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8が公開 ―AMFIPass統合とHD3000グラフィックの改善、多数のバグ修正を提供

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OpenCore Legacy Patcherの新しいバージョンである「OpenCore Legacy Patcher 0.6.8」が2023年7月27日に公開されました。

このリリースの主な変更点は、新たなセキュリティ向上機能の導入やバグ修正、一部のデバイスのサポート改善、バックエンドの更新などです。

目次

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8について

OpenCore Legacy Patcherは最新のmacOSをインストールすることができなくなった古いMacに対し、最新のmacOSをインストールすることを可能にするミコラ氏が主導するプロジェクトです。

これらの機能の多くはまだ積極的に開発が行われており、コミュニティ主導のプロジェクトであることから、OpenCore Legacy Patcherを使用するユーザは問題が発生した場合には古いバージョンのmacOSを使用するようと呼び掛けています。

主な変更点

AMFIPassの統合

ルートパッチがインストールされたMac用にAMFIPassが統合され、ライブラリ検証とAMFIを有効にできるようになりました。これにより、セキュリティが大幅に強化されます。

macOS 13.5のサポート

2011年発売のMacなど、Intel HD3000グラフィックスを搭載したMacでmacOS 13.5をサポートが追加されました。これらのMacのディスプレイプロファイルサポートも解決されます。

Aquantia 10GbEネットワークカードのサポート

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8では、macOS Monterey以降のIvy bridge以前のCPUを搭載したMacでAquantia 10GbEネットワークカードをサポートします。

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8での変更点の詳細

新たに導入されたセキュリティ機能「AMFIPass」はこれまでパブリックベータとして提供が続けられていたもので、ルートパッチをインストールしたMacのセキュリティを大幅に強化します。

ライブラリバリデーションとAMFIを有効にすることで、これらのマシンのセキュリティが向上します。また、OpenCore Legacy Patcher 0.6.6以降を使用しているユーザー、あるいは新規にインストールするユーザーは、問題なくアップグレードできるようになっています。

このリリースでは、2011年製のIntel HD3000グラフィックスを搭載したMacへのmacOS 13.5サポートが改善され、これらのMacのディスプレイプロファイルサポートも追加されました。

また、Intel HD3000を搭載したMacのColor ProfileサポートとBlack Boxレンダリングの問題も解決され、ColorSyncのダウングレード設定オプションが削除されました。
これらの変更により、ユーザはHD 3000グラフィックスを搭載したMacでmacOS 13.5をより快適に使用できるようになります。

さらにOpenCore Legacy Patcher 0.6.8ではmacOS Monterey以降でのIvy bridge以前のMacのAquantia 10GbEネットワークカードサポートが追加されました。

バックエンドの変更も多く、USBデバイスの解析機能が追加され、Bluetoothデバイスの検出が合理化されました。さらに、特定のハードウェアシナリオの取り扱いも改善され、例えばMacBookPro4,1にMacBookPro3,1のトップケースを取り付けた場合の対応が向上しています。

OSサポートにおける注意点

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8はmacOS Big SurからmacOS Venturaまでをサポートしています。
macOS Sonomaへのサポートは現在開発中で、今年後半にリリース予定です。

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8の更新内容

【試験中】OpenCore Legacy Patcher 0.6.8のチェンジログを和訳しています。詳細は原文を参照してください。

0.6.8 チェンジログ全文:

  • 非Metalバイナリの更新
    • メニューバーの実装の安定性を改善
    • 透明度を下げるメニューバーを実装
    • HD 3000 Macにおけるカラープロファイルのサポートとブラックボックスレンダリングの問題を解決
      • ColorSyncのダウングレード設定オプションを削除
      • HD 3000 MacにおけるmacOS 13.5の起動を解決
  • アプリのアップデート後に/Applicationsで更新されない問題を解決
    • Root Volume Patcherが適切なエイリアスを作成するのではなく、ユーザーが手動でアプリを/Applicationsにコピーする問題を回避
  • mediaanalysisdの使用設定を追加
    • iCloud Photo Libraryのホストとなるシステムでは、大量の未処理の顔に対してmediaanalysisdが不安定になる可能性があります
    • 3802ベースのGPU (つまり、Intel Ivy BridgeとHaswellのiGPU、Nvidia KeplerのdGPU)に適用
  • MacBook4,1の参照を削除
    • このマシンはOCLPによって正しくサポートされていませんでした
  • Aquantia Aqtion 10GbE EthernetのサポートをVT-dシステム以前の12.3以降に復元
    • 例:AQC107拡張カードを搭載したMacPro5,1がmacOS Ventura/Monterey 12.6.xを実行
    • @jazzznyさんに感謝
  • macOS VenturaにおけるAVX2以前のMacでのAMD Vegaサポートを解決
    • 元々は0.6.2からの回帰(リグレッション)によるもの
  • 非Metalのメニューバー2設定を無効化
    • 手動で再有効化することは可能ですが、問題を防ぐためにアプリケーションは無効化を試みます
  • Intel Skylake iGPU上のAppleGVAのダウングレードを削除
  • AMFIPassシステムの実装
    • 関連する全システムでライブラリ検証とAMFIを無効にする必要を取り除く
  • バックエンドの変更
    • device_probe.py:
      • IOUSBDeviceクラス経由でのUSBデバイス解析の追加
      • Bluetoothデバイスの検出を合理化
      • トップケースハードウェアの探索の追加(Jazzzny)
      • 変更されたハードウェアシナリオの取り扱いを改善(例:MacBookPro4,1にMacBookPro3,1トップケースを搭載)
    • utilities.py:
      • デバイスパス上のインデックスエラーを修正(@Ausdauersportlerに感謝)
  • バイナリのインクリメント
    • PatcherSupportPkg 1.2.2 – リリース

0.6.8 Changelog

  • Update non-Metal Binaries:
    • Improve experimental Menubar implementation stability
    • Implement reduce transparency Menubar
    • Resolve Color Profile support and Black Box rendering issues on HD 3000 Macs
      • Drops ColorSync downgrade configuration option
      • Resolves macOS 13.5 booting on HD 3000 Macs
  • Resolve app not updating in /Applications after an update
    • Work-around users manually copying app to /Applications instead of allowing Root Volume Patcher to create a proper alias
  • Add configuration for mediaanalysisd usage
    • For systems that are the primary iCloud Photo Library host, mediaanalysisd may be unstable on large amounts of unprocessed faces
    • Applicable to 3802-based GPUs (ie. Intel Ivy Bridge and Haswell iGPUs, Nvidia Kepler dGPUs)
  • Remove MacBook4,1 references
    • Machine was never properly supported by OCLP
  • Restore support for Aquantia Aqtion 10GBe Ethernet for Pre-VT-d systems on 12.3 and newer
    • i.e. MacPro5,1 with AQC107 expansion card running macOS Ventura/Monterey 12.6.x
    • Thanks @jazzzny
  • Resolve AMD Vega support on pre-AVX2 Macs in macOS Ventura
    • Originally caused by regression from 0.6.2
  • Disable non-Metal’s Menubar 2 configuration
    • Can be manually re-enabled, however application will try to disable to prevent issues
  • Remove AppleGVA downgrade on Intel Skylake iGPUs
  • Implement AMFIPass system
    • Removes need for disabling Library Validation and AMFI outright on all applicable systems
  • Backend Changes:
    • device_probe.py:
      • Add USB device parsing via IOUSBDevice class
      • Streamline Bluetooth device detection
      • Add Probing for Top Case hardware (Jazzzny)
        • Improves handling for altered hardware scenarios (i.e. MacBookPro4,1 with MacBookPro3,1 topcase)
    • utilities.py:
  • Increment Binaries:
    • PatcherSupportPkg 1.2.2 – release
GitHub より

まとめ

OpenCore Legacy Patcher 0.6.8のリリースにより、より強力なセキュリティ機能の導入、一部の古いMacへのサポート改善、バックエンドの更新などが実現しました。
このリリースは、特にルートパッチをインストールしたMacを使用しているユーザや2011年のIntel HD3000を搭載したMacのユーザ、またはIvy bridge以前のMacでAquantia 10GbEネットワークカードを使用したいユーザにとって大きなメリットとなります。

また、バックエンドの改善により、USBデバイスの解析やBluetoothデバイスの検出がより効率的になり、ハードウェア構成の多様性に対応した対応も進んでいます。

今年の秋にAppleからリリースされるmacOS Sonomaへのサポートも着実に進行しているOpenCore Legacy Patcherですが、OpenCore Legacy Patcher 0.6.8では、AMFIPassの導入とIntel HD3000グラフィックの強化により、古いMacのユーザーがより高いセキュリティと改善されたパフォーマンスを享受できるようになりました。

今後の開発に注目が集まります。

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