OpenCore Legacy Patcher 0.5.4で2011年以前の一部のMacにmacOS Venturaをインストールできるようになるかも(ただし早期アクセス)

OpenCore Legacy Patcher 0.5.4で2011年以前の一部のMacにmacOS Venturaをインストールできるようになるかも(ただし早期アクセス)

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OpenCore Legacy Patcher プロジェクトは最新のOSがインストール出来なくなった古いMacに対し、macOS Big Sur以降のモダンなmacOSをインストール可能にし、快適に利用できるようにするパッチなどを開発するプロジェクトです。

OpenCore Legacy Patcherの使い方

OpenCore Legacy Patcherを使用して古いMacにサポート対象外のmacOSをインストールする方法は以下の記事をご覧ください。

そんなOpenCore Legacy Patcherでは多くのMacをサポートしていますが、macOS Ventura (macOS 13)に関しては、macOS Venturaに加えられた多数の変更のために2011年以前のMacには原則インストールをすることができません。

参考>> 今、Mac Pro 2012以前のMacにmacOS Venturaをインストールすべきでない理由と今後

2011年以前のMacでmacOS Venturaをインストールできない(または推奨されない)理由として、グラフィック関連の処理が大きく変更されたことに加え、macOS VenturaではUSB 1.1のサポートが終了されたことも原因の1つに挙げられます。

USB 1.1を使用しない場合には問題がないように思われる方も多いかもしれませんが、古いMacではキーボードやトラックパッド、Bluetooth コントローラーなどの低電力デバイスがUSB 1.1コントローラーに接続されており、この問題が解決されない限り操作に大きな支障をきたします。

しかし、次期OpenCore Legacy Patcherでは現在macOS VenturaがインストールできないとされているMacにも導入が可能な兆しが見えてきました。

OpenCore Legacy Patcher のGitHubが更新され、OpenCore Legacy Patcher v0.5.4のアーリービルドではルートパッチの適用によってUHCI/OHCI の早期サポートが追加されるそうです。(GitHub)

ただし、macOS のクリーンインストールやOS の更新後などではUSB 1.1が利用できなくなるようで、USB 2.0 (またはそれ以降) の USB ハブを使用し、そこにキーボードやマウスを接続して操作を行うなどの対策が求められるとのことです。

あくまでも現時点では早期サポート(開発途上版であり不安定な可能性がある)ということや、MetalをサポートしないGPUのサポートがないことから、当面の間は2011年以前のMacを利用されている方は、引き続きmacOS Big SurやmacOS MontereyなどmacOS Ventura以外のOSを使用することを推奨しています。

【2023.01.08 追記】OpenCore Legacy Patcher 0.5.4では非Metal GPUのサポートも追加されました。
参考>> OCLP 0.5.4のアーリービルド配信開始!非Metal GPU搭載の古いMacでもmacOS Venturaがインストール可能に?

OpenCore Legacy Patcherの開発に携わるすべての方に感謝を申し上げます。

弊メディアサイトの他、「あのかぼ」では引き続きmacOS VenturaとOpenCore Legacy Patcherの最新情報をお伝えします。

2023.01.08 早期アクセスに関して追記と非Metal GPUのサポートに関して修正を加えました。