OpenCore Legacy Patcher 1.1.0が公開 ―T1チップのサポートと非Metal のサポート強化など
OpenCore Legacy Patcherの最新バージョンである「OpenCore Legacy Patcher 1.1.0」が2023年10月3日(現地時間)にリリースされました。このリリースでは、以前のバージョンv1.0.1で課題とされていた、いくつかの重要な問題を解決しています。 目次 OpenCore Legacy Patcher 1.1.0について OpenCore Legacy Patcher (OCLP)は、公式にはサポートされていない古いMacに最新のmacOSを導入することを可能にするオープンソースのプロジェクトです。 主な変更点 OpenCore Legacy Patcher 1.1.0では3802 GPUのサポートが強化され、macOS Sonoma上でのグラフィックパフォーマンスが向上した他、前のバージョンで「課題」とされていたT1チップのサポートが追加されました。 macOS 14上のT1セキュリティチップサポートのサポートを追加 特定のMacBook Pro (MacBookPro13,2, MacBookPro13,3, MacBookPro14,2, MacBookPro14,3)でのT1セキュリティチップのサポートが追加され、セキュリティとパフォーマンスが向上しました。 非Metal GPUを搭載したMacでのmacOS Sonomaサポート強化 天気アプリで発生していた不具合やフルスクリーンメニューバーがアプリツールバーを覆う問題、およびパスワードウィンドウがフォーカスされない問題が修正されました。 Intel Broadwell iGPUのレンダリング問題の解決 Intel Broadwell iGPUsに関連するレンダリングの問題が修正され、表示の品質が向上しました。 3802 GPUを搭載したMacでmacOS Sonoma実行時におけるParavirtualized Graphicsサポートを追加 macOS Sonoma上での3802 GPUsのParavirtualized Graphicsサポートが追加しました。Paravirtualized Graphicsは、主に仮想マシン内でハードウェアアクセラレータグラフィックスを実装するためのフレームワークで、仮想マシンのグラフィックスパフォーマンスを向上させます […]