ハードウェア

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    macOS Sonoma 14.6でM3搭載14インチMacBook Proにデュアル外部ディスプレイサポートを追加

    Appleは7月30日、macOS Sonoma 14.6のアップデートをリリースしました。このアップデートには、14インチM3チップ搭載MacBook Pro向けに重要な新機能であるデュアルディスプレイサポートが含まれています。新しいソフトウェアにより、14インチMacBook Proはクラムシェルモード(画面: リッドを閉じた状態)で2台の外部ディスプレイを利用できるようになります。 関連> Apple、macOS Sonoma 14.6を正式リリース Appleは2024年3月にM3 MacBook Airモデルを発売した際、クラムシェルモードでのデュアルディスプレイサポートを導入しましたが、2023年10月に発売されたM3 14インチMacBook Proにはこのオプションが当時は利用できませんでした。Appleはその時点で、M3 MacBook Proにマルチディスプレイサポートを追加するソフトウェアアップデートを予定していると発表していました。 この変更は、AppleのmacOS SonomaアップデートサポートドキュメントおよびM3 MacBook AirおよびMacBook Proでデュアルモニターを使用するためのサポートドキュメントに記載されています。 ※ 日本語ドキュメントには該当の記述はありませんでした。 13インチM3 MacBook Proは、リッドを開けた状態で6K解像度の外部ディスプレイ1台、またはリッドを閉じた状態で最大60Hzの5K解像度の外部ディスプレイ2台をサポートします。 M3 ProおよびM3 Maxチップを搭載した上位モデルのMacBook Proは、すでに複数のディスプレイをサポートしていたため、今回の変更は14インチM3 MacBook Proモデルのみに適用されます。 ディスプレイのアップデートに加えて、macOS Sonoma 14.6はAppleのセキュリティサポートドキュメントに記載されている複数のセキュリティ脆弱性に対処しています。これらの脆弱性が実際に悪用されたことは知られていませんが、できるだけ早くアップデートすることが推奨されます。 関連> Apple、macOS Sonoma 14.6を正式リリース関連> 【詳解】macOS Sonomaのサポート対象外のMacにOpenCore Legacy...

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    Apple、Vision Proを新たに日本を含む複数の国で販売開始

    Appleが開発する「空間コンピューティング」デバイスであるApple Vision Proが6月14日午前10時から予約注文が開始されました。米国では2月から発売が開始されていたものの、これまで他の国や地域では発売されていませんでした。 価格は59万9,800円から Apple Vision Proは599,800円(税込)から (256GB、512GB、1TBのストレージオプション)でオンラインApple Store、Apple Storeアプリ、Apple Store直営店で購入可能です。 この他、視力矯正アクセサリやトラベルケースとAppleCare+などのオプションも用意されるとのこと。 Apple Vision Proとは? Apple Vision Proは、デジタルコンテンツを現実世界とシームレスに融合させる革新的な空間コンピュータです。このデバイスは、人々の働き方やエンターテインメントの楽しみ方を根本から変革することを目指しています。 AppleのCEO、ティム・クック氏は、「Apple Vision Proに対する熱意は並外れたものであり、空間コンピューティングの魔法を世界中のより多くのお客様に届けられることを嬉しく思います」と述べています。 関連> 早速iFixitが話題沸騰中のAppleの空間コンピュータ 「Apple Vision Pro」を分解 販売スケジュール Apple Vision Proは新しい国と地域での販売が開始されることが発表されました。具体的なスケジュールは以下の通りです。

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    ポータブルApple TV誕生!iPad Proを使った驚異の改造プロジェクト

    Apple TVユーザであるシグマンド・ジャッジ氏が、iPad ProをポータブルApple TVへと改造する大胆なプロジェクトを遂行し、その詳細をMacStoriesで発表しました。このプロジェクトでは、Apple TVをUSB-Cから電源を取れるようにし、HDMI信号をiPadにルーティングするなどの複雑な作業が行われました。(via MacRumors) この記事では、ジャッジ氏のプロジェクト「Apple TV Go」に関する詳細とその実現方法について簡単に紹介します。 「Apple TV Go」プロジェクトの目的は ジャッジ氏がこのプロジェクトを始めたきっかけは、WWDC (世界開発者会議)への参加準備中に感じた不便さからと言います。通常のApple TVはポータブルではなく、ハードウェアの制約から簡単に持ち運ぶことができません。これに対し、他のApple製品 (iPhone、iPad、MacBookなど)は容易に持ち運びが可能です。 この問題を解決するために、ジャッジ氏はポータブルなApple TVの作成を決意しました。 Apple TVのUSB-C電源化 まず、ジャッジ氏はApple TV 4K(第3世代)をUSB-Cで電源を取れるように改造しました。この作業には、Voidbox IndustriesのUSB-C Modkitが使用されました。 今回Apple TVのために使用したModkitには以下の部品が含まれています。 ジャッジ氏は、これらの部品を使い、Apple TVを開封し、電源供給ユニットを取り外し、USB-Cポートを搭載させることに成功させました。 iPad Proとの統合 このプロジェクトに使用されたのは先日発売されたばかりのM4を搭載した11インチのiPad Pro (Silver, 256GB, Wi-Fi)とMagic Keyboard。 M4 チップと Tandem OLED は、どちらも Apple の最新の iPad ハードウェア リリースで目玉となった機能ですが、新しい iPad Pro では、電力供給と電力パススルーの両方が改善されたため、小型ながら高性能な USB-C ハブを使用して、ビデオ チェーンの 3 つのコンポーネントすべてにバッテリーから直接電力を供給できるようになったとのこと。 Apple TVのHDMI信...

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    Apple、説明もなく新しいM2 iPad AirのGPUをダウングレード

    Appleは、先月発売された新型M2 iPad Airの技術仕様を突然変更しました。これまではM2チップに10コアのGPUが搭載されていると発表していましたが、現在では9コアのGPUを搭載していると訂正されています。 この変更についてAppleは詳細な説明を行っておらず、ただ技術仕様ページを更新するに留まっています。 M2 iPad AirのGPUコアが減った! 変更内容についてApple から正式な発表はありませんが、先日発表したM2チップを搭載したiPad AirのGPUをM2に10コア搭載していると発表しましたが、現在は変更後にはGPUは9コアに削減されています。 この変更は過去11日間で行われたと見られますが、初期のプレスリリースやサポートページでは依然として10コアGPUと記載されています。また、日本を含むアメリカ以外の国の技術仕様ページも依然更新されていません。 このニュースを伝えた9to5MacはApple内部で情報の行き違いがあった可能性があり、新型M2 iPad Airには10コアのGPUが搭載されていると誤認された可能性を指摘してます。 新型M2 iPad Airに搭載されるSoCは10コア版の選別品? 9コアのGPUを搭載するM2チップが販売されるのは今回が初めてです。M2 MacBook Airでは、8コアまたは10コアのGPUが提供されています。 つまり新型M2 iPad Airに搭載されているM2チップが10コア版の「ビンニング版」(製造過程で性能や動作条件に応じて分類されたもの)であることを示唆しています。ビンニングとは、製造過程で特定の性能要件を満たさなかったチップを「選別」し、仕様を変更したり他の用途に転用するプロセスです。 ビンニング自体はAppleに限らず、IntelやAMDでも内蔵GPUが無効化された「F」やコアの数を制限され出荷されるなど、この作業自体は各社に見られます。 まとめ 今回の異例ともとれる発表後のこの変更はApple内の混乱が原因である可能性が高いですが、Appleのサイトの中でもページや国によってコアの数が異なって掲載されていることが消費者の混乱を引き起こしています。 GPUコアが10コアから9コアになったとしてもユーザへの影響は軽微と9to5Macはしていますが、このM2を搭載したiPad Airと同日に発...

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    M4チップを搭載する新しいiPad Pro、より強力なカメラ、接続性、周辺機器で登場

    米Appleは5月7日、iPad Airと共にM4チップを搭載した新しいiPad Proを発表しました。高性能なカメラ、強化された接続性、最新のApple Pencil ProやMagic Keyboardといった周辺機器を通じて、ユーザーの創造力と生産性を新たなレベルに引き上げます。 新しくなったカメラ 新しいiPad Proのカメラシステムは、ユーザーに豊かな汎用性を提供。背面の12MPカメラは、スマートHDR機能で鮮やかな写真やビデオをより正確な色と質感で捉え、アダプティブTrue Toneフラッシュにより、明るさの足りない状況でも精細にスキャンできます。AIを利用した書類識別機能は、影の入り込むシーンでもアダプティブフラッシュを用いて書類を自動スキャンし、クリアなドキュメントを生成します。 さらに、超広角12MPのTrueDepthフロントカメラは、センターフレーム機能により、Magic KeyboardやSmart Folioを利用した横向きのビデオ会議を最適化します。 強力な接続性 新しいiPad Proには、Thunderbolt 3とUSB 4に対応したUSB-Cコネクタが搭載され、最大40Gb/sの高速接続を実現します。これにより、Pro Display XDRのような外部ディスプレイや高速な外部ストレージへの接続がシームレスに行えます。また、Wi-Fi 6Eと5G対応により、外出先でもプロフェッショナルなワークフローを維持可能。AppleはeSIM機能の導入で、複数のデータプランを保存でき、世界中で瞬時に無線データプランに接続できると説明しています。 周辺機器の強化 Apple Pencil Pro新しいセンサーは、指で押すスクイーズ操作によりツールパレットを表示、線の太さや色を瞬時に切り替え可能です。触覚フィードバックやホバー機能の導入に加え、iPad Proに磁気でペアリング・充電ができます。「探す」機能で見失う心配もありません。 Magic Keyboard薄く軽いデザインで、ファンクションキーと大きなトラックパッドを備え、アルミ製のヒンジでiPad Proに瞬時に接続可能です。スペースブラックとシルバーの2色から選べます。 Smart Folioマグネットで取り付けられ、柔軟な表示角度に対応。ブラック、ホワイト、デニムの3色がラインアッ...

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    Apple、M2チップを搭載した新しいiPad Airを発表

    2024年5月7日、米Appleは最新のM2チップを搭載し、再設計された11インチおよびまったく新しい13インチのiPad Airを正式に発表しました。最新モデルは、これまでのシリーズから一新された新デザインと強力なパフォーマンスを備え、ユーザーに多様な作業をこなすための幅広い選択肢を提供します。 新しいiPad Airは5月15日より販売が開始される予定です。 サイズは2種類 従来のモデルより再設計された11インチのiPad Airは持ち運びやすさを重視した一方、新たに登場した13インチのiPad Airは、30%広い画面で、快適な作業スペースを確保します。11インチモデルは、携帯性と実用性を両立させたデザインで、外出先での仕事やエンターテインメントに最適です。一方で、13インチモデルはクリエイティブな作業や生産性向上を図りたいユーザーにとって理想的な広々としたディスプレイを提供します。 M2チップによるさらなるパフォーマンス向上 新しいiPad Airには、M2チップが搭載されており、より高速な8コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engineを備えています。これにより、処理能力がM1チップ搭載の前世代モデルと比較して最大50%高速化し、A14 Bionic搭載モデルと比較すると約3倍の性能向上を実現します。クリエイティブなアプリケーションの実行や、処理能力が要求されるゲームプレイなど、多様な用途でM2チップのパワーを存分に活用できます。 横向きのフロントカメラでセンターフレームに対応 新しいiPad Airでは12MPの超広角フロントカメラが横の縁に配置されており、ビデオ通話に最適な配置です。センターフレームに対応しており、カメラが自動的に視野内にユーザー全員が収まるように調整します。また、12MPの広角バックカメラも高解像度の写真や4Kビデオ撮影、240fpsのスローモーション撮影に対応しています。デュアルマイクがカメラと連動し、周囲の雑音を最小限に抑え、空間オーディオに対応したステレオスピーカーで迫力のサウンド体験を提供します。 高速なWi-Fi 6Eと5Gによる接続 新しいiPad Airは、Wi-Fi 6Eおよび5Gに対応しており、Wi-Fiモデルは前世代の2倍の速度を提供します。Wi-Fi + Cellularモデルでは、超高速の5G...

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    米Apple、Neural Engineの強化とディスプレイエンジンを刷新したM4チップを発表

    2024年5月7日、Appleは最新のiPad Proに搭載される新しいM4チップを発表しました。このチップはAppleシリコンの最新技術を活用し、パフォーマンス、効率、ディスプレイを次のレベルに引き上げる、iPad Proの核となるシステムオンチップ(SoC)です。 M4チップの概要 M4チップは第2世代の3ナノメートル技術を使って設計され、280億個のトランジスタで構成されています。これにより、Appleの前世代のM2チップよりも飛躍的に性能が向上しました。 CPU性能の向上最大10コア(高性能4コアと高効率6コア)の新しい構成で、M2に比べて最大1.5倍のCPU性能向上を実現。新しい次世代MLアクセラレータと強化された分岐予測機能により、プロフェッショナルな作業や高度なAIタスクにも適応します。 GPUの進化10コアの新しいGPUは、次世代のグラフィックスアーキテクチャを活用し、Dynamic Cachingやハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング、メッシュシェーディングをサポートします。これにより、プロ向けアプリケーションやゲームのパフォーマンスが劇的に向上し、M2より最大4倍のグラフィックス性能を発揮します。 Neural Engine (ニューラルエンジン)の強化 M4にはApple史上最速のNeural Engineが搭載され、毎秒38兆回の演算処理が可能です。これはA11 Bionicに比べて約60倍の高速性を誇り、Windowsパソコンのニューラルプロセッシングユニット (NPU)も凌駕すると説明してます。 AIに特化した設計高速Neural Engineに加え、CPU内の機械学習アクセラレータ、高性能GPU、メモリ帯域幅の向上がAIタスクの処理を劇的に向上させます。 AI機能の実用性このNeural Engineにより、Final Cut Proでの4Kビデオ編集や音声からの自動楽譜作成など、高度なAIタスクがデバイス上で迅速に実行可能です。 ディスプレイエンジンの刷新 M4の新しいディスプレイエンジンは、Ultra Retina XDRディスプレイに驚くべき色精度と輝度をもたらします。先端の2枚のOLEDパネルを使用した技術により、正確で均一な発色が実現されています。 メディアエンジンの改良 新しいメディアエンジンは、AV1ハードウェ...

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    D-Link製のNASに深刻な脆弱性、バックドアと任意のコマンドを実行される可能性あり 92,000台以上に影響か

    セキュリティ研究者であるNetsecfish氏は複数のサポートが終了(EOL)したD-Link社製のNetwork Attached Storage (NAS)製品において、任意のコマンドを実行できる「コマンド インジェクション」とハードコードされたバックドアの脆弱性を公表しました。この脆弱性は、NASデバイスの「/cgi-bin/nas_sharing.cgi」スクリプト内にあるHTTP GETリクエストハンドラー部分に影響を及ぼします。 CVE-2024-3273の概要 このセキュリティ上の問題はCVE-2024-3273として報告されており、主に2つの重大な問題から構成されています。一つ目は「messagebus」というユーザー名でパスワードなしのハードコードされたアカウントを介したバックドアです。もう一つは、「system」というパラメータを通じたコマンドインジェクションが可能な点です。 特にコマンド インジェクションについては、HTTP GETリクエストを通じて「system」パラメーターにbase64でエンコードされたコマンドを追加することによって発生し、攻撃者が用意した任意のコマンドが実行されます。 「この脆弱性が悪用されると、攻撃者はシステム上で任意のコマンドを実行できるため、機密情報への不正アクセスやシステム設定の変更、サービス停止などのリスクがある」と研究者は警鐘を鳴らしています。 この脆弱性に関する詳細は姉妹サイトの「あのかぼ」版をご覧ください。関連> D-Link社製のNASに深刻なセキュリティ脆弱性、対象は9万2000台超 CVE-2024-3273の影響を受けるNAS 影響を受けるD-Link社製NASは以下の通りです。 Netsecfish氏のネットワークスキャンによると、これらの脆弱性を抱えるD-Link NASデバイスが92,000台以上インターネット上に露出しており、攻撃の対象になっていると指摘しています。 この脆弱性を受けてD-Link社は この問題について報じたBleepingComputerの取材に対しD-Linkは、これらのデバイスはEOL (製品のサポートを終了)に到達しており、サポートされなくなっているため、脆弱性を修正するためのパッチは提供されないとの回答があったとしています。 同社の広報担当は、「D-Lin...